幸せになる力とは結局何か?

息子の変化をみて、幸せは”与えられるもの”ではなくて「幸せになる力」があるのではと考えました。

そこで、調べてみたところ、実は幸せはすでに学問的な研究対象となっていたのです。

中でもSelf Determination Theoryという理論は歴史もあり、有用性が認められています。

これによると、人間には3つの基本的な心理的欲求があるそうです。

  1. 自律性:自分で選び、動くこと
  2. 有能感:自分の力を発揮できること
  3. 関係性:他者と意味あるつながりを持てること

これらが満たされたとき、人は幸せを実感できます。

息子が幸せそうになったのは「自分で決めて動けるようになって(自律性)、自分の好きなことに打ち込んで能力を発揮でき(有能感)、そして家族や学校との関係も良くなったから(関係性)」なのだと、理論的にもわかりました。

これは偏差値や進学先、果ては収入、地位よりはるかに本質的な価値だと、親としても強く実感しました。

今のほとんどの学校の先生は余裕がなく、子ども達それぞれをじっくりみてあげられません。

そして本来こうしたことは、保護者がしっかりすべきなのでしょう。

それは、かつての私もわかってはいました。

しかし、この厳しい時代に日々仕事をしていると、限られたエネルギーと時間しか残っていません。私もそうでしたが、夫婦ともに働いていたらなおさらです。

その中で、子どもと対話をする時間をしっかりとり、叱らず怒らず理解をし、さらに目の前のことではなく幸せという視点で長い目で状況を捉え、加えてその為の具体的な打ち手を考え、そして一緒に実行していく、というのは正直難しいというのが本音ではありませんか?

少なくとも私はそうでした。

私自身は、こういったことも知らず、五里霧中でしたから、覚悟を決めて仕事を辞め、ほとんど生活の全てを注ぎ込み、試行錯誤を経て何年かかけてなんとかここまでですが、普通ではないことはわかります。ましてや誰にもお勧めできることではありません。

そこで、自分の体験と、先人達の叡智を組み合わせ、本気で真正面から「幸せになる力」をつける塾(ラボ)を作ることにしました。本当は私が昔の私の為にほしかった場所です。

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